失敗の本質―日本軍の組織論的研究

オリンピックばかり見ている毎日ですが、一応夏休みでそろそろ終戦ネタが増えてきそうなので読んでみました。「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 」読了。

日本帝国軍が戦って敗れた6事例(ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦)をもとに、その失敗を分析し、われわれ企業戦士への教訓が書かれた本。戦史の勉強になるだけでなく、その失敗を客観的に、米国と対比しながら深堀、分析している点がおもしろかった。

「環境の変化に合わせ自らの戦略・組織を主体的に変革する組織であること(自己革新能力)」がキーメッセージ。

日本帝国軍は、日露戦争での成功体験から最後まで脱却できなかったということみたいです。日露戦争の203高地を”気合で”攻め落とした乃木陸軍(白兵主義)や、世界最強バルチック艦隊に圧勝した東郷・秋山海軍(艦隊決戦主義)にさかのぼるらしい(ここら辺りは、「坂の上の雲」を見ていたので理解しやすかった)。陸軍は火力・戦車中心の機械化が必要、海軍は航空主兵が必要と分かっていても、その雰囲気・空気を崩せない組織文化があったとのこと。極度に環境適応しすぎて、新たな外部環境への適応ができにくくなっていたということみたいです。

似たような話よく聞くね(わが社もそうかも)。少なくとも私の仕事は、精神主義だけではなく、合理・客観主義でいきたいものです。ITの世界では、オープン化、クラウド化、グローバル化と外部環境がめまぐるしく変わっているので、適応しながらやっていくか。ただ適応だけだとイノベーションが起きないので、そこは様々な人たちとのコミュの中から仕組みを創りだしていきたいものです。

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