2012年8月12日日曜日

現代語訳 論語と算盤

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書) 」読了。

きっかけは、PRESIDRNT2012.4.30号の成毛眞さんのコメントが興味深かったから。「もちろん本田宗一郎や盛田昭夫が目の前にいたらすごい人なのだと思うけど、明治時代の渋沢栄一なんてもっとすごかった。何しろ日本の上場企業の五分の一ぐらいをひとりでつくっちゃったんだから。」王子製紙、東京海上火災、日本郵船、東京電力、東京ガス、帝国ホテル、サッポロビール、JR、日本商工会議所、日本証券取引所などなど、その数約470社を設立。一橋大学、早稲田大学、同志社大学、日本女子大学、二松学舎などなどの創設に関与。明治神宮の造成計画にも関わったすげえ人。あのドラッカーも絶賛した人みたいです。すげえ事業家がいたもんだ!

感想。思想とエネルギッシュな行動力、まぢあつすぎる。この本のタイトル「論語(孔子、彼の根幹の思想)と算盤(ソロバン、これからの世の中利益を得なければならない)」が全てを物語っている。一見かけ離れたこの2つを一致させることが大事と説いている。

当時、岩崎弥太郎(竜馬がゆくでもおなじみ、三菱財閥創始者)が栄一と手を組もうとしたらしい。岩崎が考えていたのは富の独占。栄一は自分が金儲けする気は毛頭ない。いろいろな事業をおこして、大勢の人が利益を受けることで、国全体が富むことになる。と岩崎に反論しその場を去った。スゲー、ブレないーー!!「経営の本質とは責任に他ならない」、「社会貢献してこそ、その存在に意味がある」を貫き通している。ドラッカーと同じ、というか早くに気付き実践しとるということですな。

竜馬、諭吉といい、幕末・明治にはすごい人がおるもんや。思想の軸がブレずしっかりしていること、そしてDoする行動力ほんと見習うことが多いですわ。

※今後は、この本にも登場してきた、儒教、朱子学、徳川長期政権あたりを旅してみようかの。

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