「アイリス」でわかる朝鮮半島の危機

「「アイリス」でわかる朝鮮半島の危機」読了。

昨年2010年からのTBSドラマ「IRIS」にかかわる各所の解説本。IRISを見ていない人にとってはなんのこっちゃの話なので読み飛ばして欲しい。

このドラマ単なる、恋愛モノ、テロ、スパイアクションモノをかけ離れた壮大なテーマが背景に描かれている。日本人は、いまとなっては戦争は遠い記憶。実感もないが、隣国韓国はまだ停戦状態なのだ。さらに南北統一を阻む暗躍組織IRISがうごめく世界観。これがなんといってもおもしろかった。

以下に、ドラマでは理解できていなかった事件、キーワードをメモしておく。

IRISとは・・・架空の組織。単なる軍産複合体ではなく、あるところでは平凡な企業だが、政府や情報機関まで潜り込み、その気になれば戦争も起こし、政権交代も企てる。ドラマでの狙いは朝鮮半島の統一を阻むこと。

⇒世界には、国家間の戦争によって、莫大な利益をあげる企業があるということ。国家間を超えた巨大な組織が(もしかしたら)あるということ。「陰謀」という言葉で片付けていいのか分からないが、世界の歴史には、なぜ?が多すぎる。なぜ、アルカイダは911を起こしたのか、そしてなぜこのタイミングでアメリカはビンラディン殺害を発表したのか。世界はとてつもなく広くて大きな黒い幕で覆われているのか、、。疑えば疑うほど、なにか巨大な組織の存在があるのではと思ってしまう。信じるか信じないかはあなた次第です。

ハンガリーとピクニック事件・・・IRISのドラマのスタートは、キムヒョンジュン(イ・ビョンホン)がハンガリーで北朝鮮最高人民会議委員長を暗殺する所からはじまる。ハンガリーは、東西冷戦時代に、韓国と北朝鮮が長らく火花を散らしてきた場所。そして、ドイツ統一に大きな役割を果たしたのが、ハンガリーでありピクニック事件。1989年ハンガリーが国境を開放し、数千人の東ドイツ市民を西側に亡命させた。これをきっかけにベルリンの壁は崩壊し、冷戦は終わった。

⇒なぜドラマの舞台がハンガリーだったのかがよくわかった。朝鮮半島統一とドイツ統一。ドイツ統一は、歴史的に見ても、緻密な準備ではなく、突発的な事件により成されている。東ドイツ市民の人権と政治的擁護が目的か、それ以外の利益がうごめいているのか。そして、朝鮮半島になぞらえたら、同様のことがありうるか。これからの朝鮮半島、世界の歴史から目が話せないね。

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