「永遠の0 (講談社文庫)
」読了。
去年の夏ごろにamazonのほしい物リストに追加していた。多分、その頃失敗の本質やら昭和史やらを読んでいてなんか気になっていたんだと思う。冬休みのお勉強ということで、今さらながらポチる。
0とは零戦のゼロ。時代は太平洋戦争。海軍で優秀な飛行機乗りであり、神風特攻により命を失った宮部久蔵のお話。60年後、宮部の孫が自分の本当のおじいさんはどんな人だったのか調査するところからストーリーが始まる。
宮部と関わりのあった様々な人たち(80歳くらい?)へインタビューをすることで、だんだん見えてくるストーリー展開がイイね。そして、太平洋戦争時の、真珠湾、ミッドウェー、ラバウル、ガダルカナル、沖縄とその当時の航空部隊からの視点がめちゃくちゃリアル。戦争初期、世界最強だった零戦めちゃカッコええやん。十死零生(生き残る可能性ゼロ)と対峙した特攻隊員に涙。そして、赤紙一枚で人の命を簡単に切り捨て、責任を取らない大本営、国民的熱狂を作り上げたマスコミ、まじあり得ん・・・。
愛する妻のため子供のため絶対死なない、必ず生きて帰ってくると誓った宮部の生きざま、感動です。
※なんか壬生義士伝の吉村貫一郎の義にも通じるものがあるね。
0 件のコメント:
コメントを投稿