2013年11月28日木曜日

アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?

アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?」読了。

我が日本国は古代イスラエル人(ユダヤ人)の末裔という都市伝説のためだろうか、また今を突っ走るアップル、グーグルというキーワードだからだろうか、妙に惹かれてポチってみた。

最近、アップルが3D技術のイスラエル企業を買収したのも記憶に新しい。インテルのペンティアム、セントリーノも、Firewallのチェックポイントも、シスコのCRS-1も、なつかしいICQもイスラエル発だ。なぜアメリカのIT企業はイスラエルに注目するのか、なぜスタートアップ企業はイスラエル発なのか。その答えがこの本に書かれていた。めちゃくちゃ興味深く、それと同時に今の日本国では残念ながらその環境にはなり得ないということも分かった。

挙げるといろいろあるが、軍隊の精神、移民受入と人種の多様性、ベンチャーキャピタル、多能工。そして何と言っても根幹にあるのがシオニズム(ユダヤ人のための安息の地を作る)といったところか。これらが有機的につながってイノベーションが起こりやすく爆発しやすい環境にあるらしい。

特に軍隊。レバノン、シリア、ヨルダン、エジプト、イランといった周辺国の脅威。仲間の死を強く意識し、戦場での瞬時の判断・行動力は精神力を大きく鍛え、そして仲間との絆が強く出来上がる。これがスタートアップ精神とイノベーションに大きく影響しているらしい。ほう…。ぬくぬくな日本では全く想像できない状況だ…。

ユダヤ、イスラム、キリストの聖地エルサレムもあり、かなり魅力的な国イスラエル。これからのスタートアップ企業に注目するとともに、危険ながらもいつか訪れてみたい国ですな。

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