Google,Amazon,Facebook,Appleといったクラウドプラットフォーマーの登場や、コンピューティング技術のスピードの向上でデジタル化社会が急速に進んでいる世の中。今後どのような未来が訪れるのか、デジタルの登場で経済はどう変わって行くのか、を考えるきっかけとなる一冊。
GDPという今までの経済を測る指標では見えてこない何かをデジタル化社会がもたらしているのでは?という着眼点が面白かった。GDPは停滞しているにも関わらず、生活者は生活レベルが向上しているという一件不可思議な状況を、生産者余剰、消費者余剰という考え方で整理しているのがなるほどと思った。
・生産者余剰=GDPで計測:企業の利潤
・消費者余剰=GDPで計測されない:実際の価格と消費者が最大払っても良いと思う価格との差分
消費者余剰は、人の主観に左右されるのでなかなか指標として金額換算するのは難しい。ただし、無視できない存在だ。例)アイスクリームを生成するコストは圧倒的にゼロに近く。店頭価格も下落して行くが、長い列に並んでまで店頭価格でアイスクリームを食べたいと思うか、お金を追加で払ってでもすぐにアイスクリームを食べたいと思うか。
今までの産業資本主義の延長ではない、新たな世界(デジタル資本主義?)にじんわり移行している予感・・・。
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