勝者の混迷──ローマ人の物語III

勝者の混迷──ローマ人の物語[電子版]III」読了。

前回のハンニバル戦記の続編。

舞台は、紀元前133年〜紀元前63年。カルタゴの強敵ハンニバルを倒し、カルタゴを滅亡させ、周辺国にもその覇権を広げて行くローマ。強敵がいなくなり平和な時代が訪れたかに見えたが。

タイトルそのものにもあるとおり、ローマ混迷の時代。敵は外ではなく内にあった。市民vs元老院のうちうちの権力争いはなかなか激しい。。外に強敵(共通の目標)がなければうちうちで権力の争いが起きるのよね。。力がある方が法案を通し、現在の法案をどんどん上書いていく様はどーなんよ。グラックス兄弟の時代、マリウスとスッラの時代、ポンペイウスの時代とうちうちの啀み合いは激しかった。覇権を広げれば広げるほど、その運営が難しくなって行く国家システム。でもやっぱり外の敵を倒せる力をもった執政官(英雄)が幅を利かせられるのよね。

 いかなる強大国といえども、長期にわたって安泰でありつづけることはできない。国外には敵をもたなくなっても、国内に敵をもつようになる。
 外からの敵は寄せつけない頑健そのものの肉体でも、身体の内部の疾患に、肉体の成長に従いていけなかったがゆえの内臓疾患に、苦しまされることがあるのと似ている。
 --ハンニバル--(リヴィウス著『ローマ史』より)

さて、ついに次巻は、ユリウス・カエサルの登場。楽しみや。

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