2015年10月8日木曜日

スクラップ・アンド・ビルド

「スクラップ・アンド・ビルド」読了。

又吉効果に便乗したもう一人の芥川賞作家、羽田圭介氏の受賞作。確かに便乗がなかったら完全スルーしていたかも。さらにマツコの番組をYoutubeで見てデーモン閣下に成りきった著者に好感を覚え即Kindleポチ。

内容は、なかなか奥深い。被介護者のおじいちゃんと介護者の主人公との絶妙な空気感、そして主人公が行った作戦が興味深い。死にたいと願うおじいちゃん、手厚すぎる介護を行う事で逆におじいちゃんの生きたい希望を自然と奪う作戦。わらけた。

いろんな視点でのスクラップアンドビルドが作品の中に仕込まれていて、本人も最後おじいちゃんのおかげでビルドされる。読みやすいし考えさせられる羽田作品よかった。


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