2013年5月16日木曜日

不愉快なことには理由がある

不愉快なことには理由がある」読了。

きっかけは、カバーの喪黒福造にひかれたから、あとなんとなくタイトルで。

内容は、人間の進化論をベースに、世間で話題の政治問題、経済問題、社会問題、人生について、ズバリと切れ味よく批評している本。

その道の専門家ではない著者だからこそ、ズバリと批評している点がスッキリする。1個1個のテーマはそんなに長くないし、パラパラと読みやすい本でした。進化論「生き残ったものが生き残る」というシンプルな原理によって、人の行動が説明できるのはおもろかった。

そして、原理的に解決不能なテーマはどうするのか、、、

「繰り返し現れる”不愉快な出来事”に耐えつつ、少しずつ目の前の小さな悲劇や不正義を解決していくしかない。そしてミクロの問題であれば現代の科学はそれを解決する方法を提示できるところまで進歩した。」

ということらしい。なーんかモヤモヤ感も残る感じだが、コツコツがんばるしかないっつーことですかね。へーって思った文言メモる。でもって、著者橘玲のブログ読んでみようっと。

・チンパンジーと99%の遺伝子を共有しているヒトも、当然のことながら、権力を目指す本能を埋め込まれています。(政治と権力闘争)
・領有権というのは「なわばり」のことです。この問題が厄介なのは、ヒトのOSが「なわばりを侵されたら激昂せよ」とあらかじめプログラミングされているからです。(尖閣領有問題)
・宝くじやtotoは国家が独占的に行う”ガチャ”です。日本においては、射幸心を煽ってぼろ儲けを許されるのは国家だけなのです。(コンプガチャ問題)
・いじめ(=集団作り)はヒトとしての本能ですから、原理的に根絶できません。(いじめ問題)
・ダイエットに成功すると仕事に失敗する?自己コントロール力を失って他の事ができないかもしれないから。
・ヒトは得よりも損に敏感に反応するよう「設計」されている。 (ドナー登録率とデフォルト)

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